教育改善プロジェクト
令和3年度教養教育院 教育改善プロジェクト
教養教育院では様々な教育改善の取り組みを行っており、個人またはグループでの教育改善活動について、「教育改善プロジェクト」と位置づけ、活動を推進しています。
令和3年度に実施された教育改善プロジェクトの概要をご紹介します。
1 |
プロジェクト名 |
自然科学系科目の集約と授業内容の見直しの検討 |
代表者 |
彦坂泰正(教養教育院・教授) |
共同実施者 |
谷井一郎(教養教育院・教授)、杉森保(教養教育院・准教授)、吉田勝一(教養教育院・准教授) |
概要 |
令和4年度からの自然科学系科目について、「科目の集約と変更」と「同一科目複数コマ開講の標準化」の検討を行った。前者については、これまでの11科目から8科目への集約を行うと共に、授業名称の一般化を図った。後者については、同一科目のシラバスの統一を行い、一部の科目については1つの授業を複数名で担当する仕組みを検討した。これらにより、「幅広い授業内容の提供」と「複数コマ開講の標準化」について前進させることができた。 |
2 |
プロジェクト名 |
TOEIC Listening & Reading Testの導入とe-learning 学修の活用 |
代表者 |
山岸倫子(教養教育院・准教授) |
共同実施者 |
水野真理子(教養教育院・准教授)、木村裕三(医学部・教授)、竹腰佳誉子(人間発達科学部・准教授)、藤川勝也(人文学部・准教授)、小田夕香理(芸術文化学部・准教授) |
概要 |
2021年(令和3年)2月下旬に導入されたe-learningシステムであるALC NetAcademyを、令和3年度の教養英語カリキュラムに取り入れる試みを行った。新年度開始まで1か月強というスケジュールの中での試行錯誤の結果、幾つかの問題点(例えば、学生や教員へのTOEIC-IPのスコア速報値の通知作業方法や、ALC NetAcademy NEXTの取り組みをどのように成績に反映させるか等)が浮き彫りになった一方で、本試みは、令和4年度からの新カリキュラムにおける本システムの本格導入の試金石となった。 |
3 |
プロジェクト名 |
習熟度別クラス編成に向けて―上級者、基礎力拡充クラスの実施 |
代表者 |
水野真理子(教養教育院・准教授) |
共同実施者 |
山岸倫子(教養教育院・准教授)、木村裕三(医学部・教授)、竹腰佳誉子(人間発達科学部・准教授)、藤川勝也(人文学部・准教授)、小田夕香理(芸術文化学部・准教授)、荻原洋(人間発達科学部・教授)、Gerald Talandis Jr.(教養教育院・教授)、Theron Muller(教養教育院・准教授) |
概要 |
本プロジェクトは、習熟度別クラス実施への前段階として、上級者クラス、基礎力拡充クラスの設置を検討し、実施したものである。2017年度から議論を開始し、2019~2021年度の3年間実施した。そして、2022年度からの全1年次生対象の習熟度別クラスへと引き継いだ。留学を視野に入れ意欲の高い学生や、苦手意識を持つ学生の英語学習への要求に応えられ、一定の効果が認められるものであった。 |
4 |
プロジェクト名 |
選択制テーマ別クラスの導入 |
代表者 |
水野真理子(教養教育院・准教授) |
共同実施者 |
山岸倫子(教養教育院・准教授)、木村裕三(医学部・教授)、竹腰佳誉子(人間発達科学部・准教授)、藤川勝也(人文学部・准教授)、小田夕香理(芸術文化学部・准教授) |
概要 |
令和4年度からの新しい教養英語科目のうち後期のESPIIでは、各学部の二年次以降における専門性と関連を持つ内容、または学生が興味関心を持つ学問内容を扱う英語授業を展開している。本プロジェクトではその準備段階として、英語教育に関心のある他部局教員の協力も得られるような、特定のテーマにもとづく英語授業の開講と円滑な実施体制の構築を目指した。 |
5 |
プロジェクト名 |
アクティブ・ラーニング実践―英語・ハーン・富山文学 |
代表者 |
水野真理子(教養教育院・准教授) |
概要 |
本プロジェクトは、通常の授業内では深めきれないテーマについて、とくに高い関心を持つ学生を対象に、教室外における発展的な学習や学びを介しての相互交流を目標に取り組んだ。課外での英語学習のサポート、ヘルン文庫や文学関連施設(馬場はる邸)の見学を行い、参加者間の意見交換、簡易なレポートの提出を行った。 |
6 |
プロジェクト名 |
令和4年度に向けての英語カリキュラム改革 |
代表者 |
木村裕三(医学部・教授) |
共同実施者 |
竹腰佳誉子(人間発達科学部・准教授)、山岸倫子(教養教育院・准教授)、水野真理子(教養教育院・准教授)、藤川勝也(人文学部・准教授)、小田夕香理(芸術文化学部・准教授) |
概要 |
令和4年度のカリキュラム改訂に向け、他大学の先行事例や本学での試みを踏まえて新英語カリキュラムの考案を行った。1年次生におけるTOEIC試験および新e-learningシステム導入に合わせ、TOEICスコア向上と自律的な学修を目的とする「基盤英語I,II」、四技能の向上や、特定の目的・テーマに沿って英語を学ぶ「ESPI,II」の科目を策定した。ESPIIでは学生の興味関心にもとづく選択制クラスとした。その他の科目では、習熟度別クラス編成を導入し、上級クラスでは短期留学への関心を高める工夫を取り入れた。 |
7 |
プロジェクト名 |
音声翻訳技術を活用した交流実践ベースの多言語多文化教育 |
代表者 |
名執基樹(教養教育院・教授) |
共同実施者 |
ヨフコバ四位エレオノラ(教養教育院・教授)、福田 翔(教養教育院・准教授) |
概要 |
Society.5.0はデジタル空間を介した異文化交流のサポートが可能になる時代である。自動翻訳機はその際の強力なツールとなる。本プロジェクトでは音声翻訳機の音声認識、ログ記録機能に注目し、それらを使った新しい多言語教育の教育手法の開発、新しい教育目標の設定に挑戦する。デジタル・サポートにより学習と交流実践の差を縮め、生涯学習的にも応用可能な教育プログラムを開発することが最終的な狙いである。 |
8 |
プロジェクト名 |
英語科目再履修登録方法の改善および新カリキュラムにおける再履修について |
代表者 |
山岸倫子(教養教育院・准教授) |
共同実施者 |
水野真理子(教養教育院・准教授)、木村裕三(医学部・教授)、竹腰佳誉子(人間発達科学部・准教授)、藤川勝也(人文学部・准教授)、小田夕香理(芸術文化学部・准教授) |
概要 |
教養英語科目における複雑な再履修ルールとその背景を振り返りながら、2021年度(令和3年度)におけるルールの変更を行った。また、再履修を希望する学生を、自律的かつ正確に再履修科目を登録できるようにすることで、教養教育支援室の負担を軽減できるよう、支援室協力のもと、再履修科目登録におけるフローチャートの作成を行った。 |
9 |
プロジェクト名
| 富山大学学生の身体活動量と心身の健康に関する実態調査 |
代表者 |
水谷秀樹(教養教育院・准教授) |
共同実施者 |
鳥海清司(教養教育院・教授)、澤聡美(人間発達科学部・講師) |
概要 |
健康・スポーツ実技の履修者(再履修者)に対して、履修者へのアンケートと身体活動量計を用いて実施した。アンケート結果から履修者の「休日の起床時刻」、「運動やスポーツ実施頻度」、「運動・スポーツを通して友人関係を構築することへの意識」が低下していく実態が把握できた。身体活動量計の使用には、「運動時間と消費カロリーの目安がわかりやすく、それを見て運動できた」或いは「睡眠時間を整えることができた」といったプラス意見が見受けられた。 |
10 |
プロジェクト名
| カーボンニュートラル人材育成プロジェクト |
代表者 |
彦坂泰正(教養教育院・教授) |
共同実施者 |
片桐達雄(教養教育院・准教授)、杉森保(教養教育院・准教授) |
概要 |
教養教育でのカーボンニュートラル人材育成についての検討を開始した。その検討のために必要な基礎情報を得るために、学生と教員に対してのアンケート調査を1月に行った。学生へのアンケート調査からは、学生のカーボンニュートラルに対しての理解や関心、授業科目への要望についての情報を得た。一方、教員へのアンケート調査では、カーボンニュートラルの概念を扱っている授業科目が総合科目系を中心に多くあることを把握できた。 |